1)下野インストラクター“高橋祐次”が望む、最強のトーナメントロッド。報知アユ釣り名人位の、連続防衛を続ける祐次自身が、勝つ為に必要なスペックを最大限に盛り込んだエキスパートモデル。
2)祐次氏、第一の要望。他に類のない、手元に響くような超高感度を得る。その為に、開発陣は頭を悩ませました。しかし答えは意外な展開でした。手元まで金属ラインで繋げばよかったのです。感度向上には、あらゆる金属メタルを巻き、中には形状記憶合金まで使用し、更なる感度への挑戦は続きました。最終的にタングステンメタルを穂先からWXの交差巻きで、握り部分まで繋ぐ事で感度自体は向上しました。ただしタングステンの太さ、巻き角度等で感度の性質が変わる事が判明し、開発陣は出口の無いトンネルに彷徨いこみました。ファクトリースタッフの昼夜を惜しまない努力の結果、最終的に8本継の竿を作る為になんと50本以上のパーツを設計・作成。祐次氏の笑顔と共に2007年9月、後にマイスターバージョンTGと呼ばれる事となる“MSプロトタイプ”は完成したのです。至高の竿の結果はすぐに、現実のものとなりました。第38期報知アユ釣り名人戦の舞台“MSプロトタイプ”は連続防衛タイ記録となる名人位7期連続防衛を名人戦史上最高釣果となる2時間42尾という記録的なスコアとともに果たしたのです。ネーミングはその瞬間決まったとも言えます。トーナメントマイスターとファクトリーマイスターの昼夜を惜しまない努力が無ければ、絶対に産声をあげなかった竿だったからです。
3)感度に対する、トライ&エラーを繰り返しながらも、調子の設定は続いていました。エキスパートのみが必要とするであろう驚異的な操作性は、支点をより先に近づけ、可能な限りの超高弾性カーボンを、バランス良く配合することでクリアされました。困難だったのが、限られた時間内に数多く引き抜く為に必要な、瞬発力のあるパワーを超先調子のブランクに埋め込むこと。これは歴代モデルで培われてきたS・A・W・Sを発展させることで可能となりました。
4)祐次氏の最強ロッドに対する要望を全てクリアし、祐次氏いわく「約30%の感度UP、ナイロンでもほとんど感度が衰えない。操作性もパワーも申し分無し。」と絶賛されました。
5)異例ではありましたが今年発売のプロトを、昨年の名人戦で使用したのも本人の希望で、超ハイレベルになるであろう一戦に、全力で挑みたいと言う姿勢の現れにも見えた。万が一にも敗戦となった場合至高の竿も、ただの棒である。この竿に対する祐次氏の自身が見えたエピソードでもあります。